2015.10/23(金曜日)MS感想

テーマ「日本経済の見方と課題」

講師:日本銀行高松支店 支店長 菱川 功

 

数字に弱い私にも分かりやすく、日本経済の現状をお話していただけました。  私が特に関心があったのは、25歳~45歳の女性の労働力率が下がり、M字型カーブと呼ばれていることです。
  日本はまだまだ男性優位の社会で、女性が育児をしながら働こうと思うと、家庭でも職場でも休む間もなく働き続ける必要があり、男性の数倍働く割には賃金は安く、出世もしない現実があります。ですから、若い女性は独身でキャリアを積む事を選ぶか、専業主婦のできる年収が高い男性を選び、家庭に入って育児をするかのどちらかを選びたがっていると思われます。  女性も家庭を持ちながら、仕事ができるようにするためには、ソフト面は、3歳までは母親が育てる方が良いという「3歳児神話」や、自分を犠牲にして子どもや家族に尽くす「良妻賢母」のイメージを払拭し、男性も家事育児を分担するのが当たり前という、意識改革をしていくことだと考えます。ハード面は、保育所や病児保育の充実と、保育士が長く働けるように賃金値上げをすること、女性の就労条件を整え、賃金を上げることだと考えます。
  政府は女性に社会で働く戦力になることを求めていますが、今のままでは、「家庭でも職場でも、どれだけ安く女をこき使えば気がすむのだ!!」と怒りを感じます。日本も米国・ドイツ・スウェーデンを見習い、早く女性が育児をしながら男性と対等に働ける国にしたいものです。
  菱川さま、貴重なお話をありがとうございました。

≪感想:網千代美≫

 

今回、菱川さんの講話を聞いて、われわれ中小企業で何ができるかと考えた時に、女性が働きやすい職場づくりがこれからの命題の一つとして感じるこ とが出来ました。私が従事する塗装業界においては、直接女性の方が塗装作業に従事することは少ないですが、決して他人事と捉えず、自社のこととし て捉えて、10年後、20年後を見据えて少しづつ今のやり方を時代の流れに合わせて変えていくことをこれから真剣に考えていきます。また昔は滅私 奉公で仕事をすることが美徳とされていたかもしれませんが、今の少子高齢化、若者の香川離れなどに起因する香川の経済成長率の現状を考えると、一 概にそれが良いとは、思えません。自社の内外ともに、見なおして、香川の中小企業として誇りを持ってより良い会社づくりを目指します。

≪感想:二川大治郎≫

 

今日は日本銀行高松支店支店長。なかなか会うことのない方の講話でした。日銀は金融政策を行うために景気や物価の実態把握が不可欠、そのために経済調査をしている。高松支店でも四国、香川県、徳島県の調査をしています。香川県は人口の減るペースが全国で上位だそうです。景気、経済と人口は密接に関係しているとのことでした。経営者は自分の会社の業績だけでなく、世間一般の景気を知っておくのが大事だということがよくわかりました。景気のみかたが少しわかったように思いました。ありがとうございました。

≪感想:川 猛≫

 

今日は菱川支店長様に、日本と香川の経済情勢についてお話しいただきました。景気の全体観と個々の企業の業況は必ずしも一致しません。人手やお金の過不足により景気の動向も推測できます。又女性の一層の活躍も課題だそうです。本日はありがとうございました。

≪会長一言:米田 均≫